この度、熊本・鹿児島を襲った大雨による被害に遭われた方々へ、心よりお見舞い申し上げます。
以前の台風被害では、人工衛星からの映像を使った検出を取り上げたが、降水被害というのは、雲に遮られてしまい、思うように検出できない場合が多い。
今回も、EO Browser をチェックしてみたが、やはり雲がかかったり、ちょうどよい日付のものがなかったり、検出に良さそうな画像は取得できなかった。
今回はYoutubeにあがっていた産経新聞のドローン画像をみつけたので、これを使って水害の状況を検出してみようと思う。
まずはYoutubeの動画を、解像度高めにしてスクリーンショット。
続いてGoogle Mapの航空写真もスクリーショットで取得。
こっちの画像は、しばらく以前に撮影された画像だと思う。
今回は差分画像を取得するわけではないので、上記2画像を、おおまかに位置をあわせて切り抜き。この作業は画像編集ソフトで行った。
ドローン画像(被災画像)のうち、茶色い部分を抽出。
色の指定による抽出方法は、HSVによる指定方法を使った。
【python/OpenCV】画像の特定の色を抽出する方法 - ソースに絡まるエスカルゴ
を参考にした。
黒い部分は浸水していない部分なのでそうじゃない部分を、マスクとし、それをグーグルの航空写真にあててできた画像がこちら。
あまりなんだかよくわからなかいかもしれないが、今回の豪雨で水に浸かってしまった部分にあったもの。正確には撮影している時間がだいぶ違うので、車とか、新しい建物とか、当てはまらない部分もあるかもしれないが、道路とか、植木など、ある程度は一致しているのではないだろうか。
以上、水害が発生したときは、ドローン映像を公開してくれると、水害の把握に役に立つと考えられる例として、紹介させていただきました。
既に災害支援の募金は始まっているので、関心をもたれた方はご検討くださいませ。