今回は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を見てみようと、武漢の衛星写真を見てみることに。
まずは、交通状況の変化が見えないかと、確認してみたが、自動車が見えるような解像度ではなかったので、それはあっさりあきらめた。
次に、10日で建てたと言われる、コロナ対策の施設を確認してみた。
使用した衛星画像は今回も Sentinel-hub EO-Browser
1枚目:2019/12/11 中国 武漢の某所
2枚目:2020/1/28 中国 武漢の某所
お分かりいただけただろうか。確かに、12月時点では緑だったエリアに、建物らしきものが出現している。
尚、病院?(新型肺炎関連で建てられた施設)の場所は、住所がでていれば、そこからと思ったが、みつからなかったので、上記サイトに掲載されていた写真から目視で探した。
地形から見てこの辺りかなと思った所で、あっさりみつけた。人間の脳ってすごいなと、我ながら関心。
あまり、地名を出すのは、あれなので、緯度経度でいうと
30.527707, 114.080039
あたり。
どこが変わっているのか、わからん。
という方のために、画像の差分をとって、一定以上の変化を検出したブロック(4px四方)を白くマークしてみたのが上記。
白くなっている部分が、前述の2枚の画像との比較で、検出された部分という事になる。(ビフォアーの画像と、アフターの色が同じ可能性もあるわけで、白くない部分にも新たな建設が行われている可能性はあるので、その点はご了承ください。)
たまには、ソースも書いておこうということで、使用したプログラムも記載。
import cv2
import numpy as np
#グレースケールで読み込み
img1 = cv2.imread('2019-12-11.jpg',0)
#好きなサイズにカット
img1 = img1[50:950, 350:1250]
img2 = cv2.imread('2020-01-28.jpg',0)
img2 = img2[50:950, 350:1250]
#差分
diff = cv2.absdiff(img1,img2)
#ブロック数の合計で回す
for x in range(0,50625):
#横のブロック数であまりを求める
a,b = divmod(x, 225)
x=(b*4)#4px
y=(a*4)#4px
xe=x+4
ye=y+4
db=diff[y:ye, x:xe]
#どの程度の差分をカウントするか
dc=np.sum(db>30)
#何個差分があったら、違うとカウントするか
if(dc>12):
#対象ブロックを白で塗りつぶす
img2[y:ye, x:xe]=255
cv2.imwrite("diff.png", img2)
地震災害の時もそうだったが、高解像度の衛星画像は、個人では入手しにくいのと、欲しいと思った日付の写真が雲で隠れて、比較が難しい事がよくある。
そのため、ドローンで定期的に撮影した航空写真が、公開されるようになれば、もっと様々な事が把握できるのになあと思う。
話を新型コロナに戻すと。
今、日本政府に言いたいのは、さっさと、海外から(感染者数上位10か国ぐらい?)の入国制限を強化し、国内での感染が疑われる患者の検査体制がもう少し整った所で、規制を緩めるべきだと思う。
たしかにインフルと比べて云々というのはあるが、既にいくつもの、イベントの中止が行われているということは、既にインフルより事態は重いわけで、今ゆるくて、あとで大きな被害をうけるより、いますぐ規制を強めて、後で弱めた方が被害は小さくて済む。
もうひとつ、政府は、現状国内での新型コロナ感染が疑われる患者に、十分にコロナ検査ができない理由を、国民に説明すべきだと思う。
いまのところしっかりとした理由が、伝わってこないところからすると、なにか正当性に問題を指摘されそうな理由なんだろう。
ダイヤモンド・プリンセス号の対策の失敗の根幹は、対策方法の変換点を見極められずに、当初の織者や、外部の権力者の発言をそのまま継続してしまった事だと思う。
この失敗については、いずれ、もう少し詳しく検証されるだろうが、兎角、災害時の状況というのは、刻々と変化するの。昨日の時点で考えて正しいと思った対策方法が、今日も正しいと限らないことを、知っておくべきだと思う。
逆に国民として、理解しておきたいのは、災害時に重要なのは、一人ひとりの日頃の自衛策だと思う。例えば、来月ぐらいには、もう1段階新型コロナの警戒レベルがあがってるだろうし、不要な外出をしないで済むよう、今のうちに備えておくべきだと思う。
既に、引きこもり中の方々にみて欲しい映画はこちら
そんなに面白い映画でもないが、外出するのは自分の分身という話。
テレワークもなかなか進まない現状の社会で、ここまで進歩する日がいつ来るのか、謎だが、そこそこ潜在的ニーズはあると思う。