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Python, Computer Vision, AI, Transhumanism 関連

空からコロナを見てみよう

今回は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を見てみようと、武漢衛星写真を見てみることに。

 

まずは、交通状況の変化が見えないかと、確認してみたが、自動車が見えるような解像度ではなかったので、それはあっさりあきらめた。

 

次に、10日で建てたと言われる、コロナ対策の施設を確認してみた。

 

使用した衛星画像は今回も Sentinel-hub EO-Browser

 

1枚目:2019/12/11 中国 武漢の某所

f:id:tsubute:20200224154211p:plain

 

2枚目:2020/1/28 中国 武漢の某所

f:id:tsubute:20200224154205p:plain

 

お分かりいただけただろうか。確かに、12月時点では緑だったエリアに、建物らしきものが出現している。

 

www.technologyreview.jp

 

尚、病院?(新型肺炎関連で建てられた施設)の場所は、住所がでていれば、そこからと思ったが、みつからなかったので、上記サイトに掲載されていた写真から目視で探した。

地形から見てこの辺りかなと思った所で、あっさりみつけた。人間の脳ってすごいなと、我ながら関心。

 

あまり、地名を出すのは、あれなので、緯度経度でいうと

30.527707, 114.080039

あたり。

 

f:id:tsubute:20200224153844p:plain

 

どこが変わっているのか、わからん。

という方のために、画像の差分をとって、一定以上の変化を検出したブロック(4px四方)を白くマークしてみたのが上記。

 

白くなっている部分が、前述の2枚の画像との比較で、検出された部分という事になる。(ビフォアーの画像と、アフターの色が同じ可能性もあるわけで、白くない部分にも新たな建設が行われている可能性はあるので、その点はご了承ください。)

 

たまには、ソースも書いておこうということで、使用したプログラムも記載。

Python, OpenCV, numpy

import cv2

import numpy as np

#グレースケールで読み込み

img1 = cv2.imread('2019-12-11.jpg',0)

#好きなサイズにカット

img1 = img1[50:950, 350:1250]

img2 = cv2.imread('2020-01-28.jpg',0)

img2 = img2[50:950, 350:1250]

 

#差分

diff = cv2.absdiff(img1,img2)

#ブロック数の合計で回す

for x in range(0,50625):

    #横のブロック数であまりを求める

    a,b = divmod(x, 225)

    x=(b*4)#4px

    y=(a*4)#4px

    xe=x+4

    ye=y+4

    db=diff[y:ye, x:xe]

    #どの程度の差分をカウントするか

    dc=np.sum(db>30)

    #何個差分があったら、違うとカウントするか

    if(dc>12):

        #対象ブロックを白で塗りつぶす

        img2[y:ye, x:xe]=255

cv2.imwrite("diff.png", img2)

 

地震災害の時もそうだったが、高解像度の衛星画像は、個人では入手しにくいのと、欲しいと思った日付の写真が雲で隠れて、比較が難しい事がよくある。

 

そのため、ドローンで定期的に撮影した航空写真が、公開されるようになれば、もっと様々な事が把握できるのになあと思う。

 

話を新型コロナに戻すと。

今、日本政府に言いたいのは、さっさと、海外から(感染者数上位10か国ぐらい?)の入国制限を強化し、国内での感染が疑われる患者の検査体制がもう少し整った所で、規制を緩めるべきだと思う。

 

たしかにインフルと比べて云々というのはあるが、既にいくつもの、イベントの中止が行われているということは、既にインフルより事態は重いわけで、今ゆるくて、あとで大きな被害をうけるより、いますぐ規制を強めて、後で弱めた方が被害は小さくて済む。

 

もうひとつ、政府は、現状国内での新型コロナ感染が疑われる患者に、十分にコロナ検査ができない理由を、国民に説明すべきだと思う。
いまのところしっかりとした理由が、伝わってこないところからすると、なにか正当性に問題を指摘されそうな理由なんだろう。

 

ダイヤモンド・プリンセス号の対策の失敗の根幹は、対策方法の変換点を見極められずに、当初の織者や、外部の権力者の発言をそのまま継続してしまった事だと思う。


この失敗については、いずれ、もう少し詳しく検証されるだろうが、兎角、災害時の状況というのは、刻々と変化するの。昨日の時点で考えて正しいと思った対策方法が、今日も正しいと限らないことを、知っておくべきだと思う。

 

逆に国民として、理解しておきたいのは、災害時に重要なのは、一人ひとりの日頃の自衛策だと思う。例えば、来月ぐらいには、もう1段階新型コロナの警戒レベルがあがってるだろうし、不要な外出をしないで済むよう、今のうちに備えておくべきだと思う。

 

既に、引きこもり中の方々にみて欲しい映画はこちら

movies.yahoo.co.jp

 そんなに面白い映画でもないが、外出するのは自分の分身という話。

テレワークもなかなか進まない現状の社会で、ここまで進歩する日がいつ来るのか、謎だが、そこそこ潜在的ニーズはあると思う。